手仕事をめぐる、新しい文化交流のかたち

2025年秋。FabCafe Nagoyaが、まるで美術館のミュージアムショップのような空間に変身します。
能登、瀬戸、瀬戸内――三つの地域から届く、伝統工芸、民芸品、そして現代のクリエイティブプロダクトを集めた展示販売イベント 「like a museum shop vol.1 能登と瀬戸と瀬戸内と」 を開催します。

手仕事の現在地を、名古屋で体感するポップアップイベント

2025年秋。FabCafe Nagoyaが、まるで美術館のミュージアムショップのような空間に変身します。
能登、瀬戸、瀬戸内――三つの地域から届く、伝統工芸、民芸品、そして現代のクリエイティブプロダクトを集めた展示販売イベント 「like a museum shop vol.1 能登と瀬戸と瀬戸内と」 を開催します。

海と風土に育まれた文化、それぞれの土地に息づく手仕事を、カフェという“ひらかれた場”で紹介。目にし、耳にし、味わうことで、その背景にある歴史や素材感、人の営みまでを感じていただける、五感にひらかれた展示です。会期後半には、能登や瀬戸内の素材を使った特別メニュー(各地の食材・お茶など)をFabCafe Nagoyaで提供し、文化交流と復興への思いを分かち合います。

海と風土に育まれた文化、それぞれの土地に息づく手仕事を、“手に取れる”かたちで紹介。作品に触れることで、その背景にある歴史や素材感、人の営みまでを感じていただける、五感にひらかれた展示です。

NOTONOプロジェクトの新展開として

本イベントは、令和6年能登半島地震の復興支援を目的に立ち上げられたNOTONOプロジェクトの一環として実施されます。
これまでも酒蔵支援イベントや展示などを通じて能登の文化を発信してきましたが、今回は愛知・瀬戸、そして岡山・瀬戸内地域も加わり、さらなる文化交流へと展開します。

❚ NOTONOプロジェクトについて

NOTONOは、ロフトワークとFabCafeが令和6年能登半島地震の復興支援を目的に立ち上げたプロジェクトです。能登の酒蔵支援や復興プレイヤーの活動紹介などを通じて、文化・産業・人を媒介にした長期的支援と交流を目指しています。

これまでのNOTONOの活動

NOTONO Vol.1〜能登の酒と食を味わう〜
能登杜氏を支えた共同醸造プロジェクト NOTONO vol.1レポート
NOTONO NOW – 現地のプレイヤーがまなざす能登のいま-
「NOTONO NOW」関連トークイベント 能登が能登らしく復興するために:能登の今を知る

❚「幻のミュージアムショップ」からのインスピレーション

本企画は、岡山県玉野市宇野で毎年開催されている「幻のミュージアムショップ」から着想を得ています。アーティストや地域の作り手による作品をミュージアムショップのように展示・販売し、アートやものづくりに馴染みのない人でも気軽に手に取れる形にする試みです。

おりしも今年は国際芸術祭「あいち2025」と「瀬戸内国際芸術祭2025」が開催されます。本企画では、芸術祭の会場でもある、愛知県瀬戸市、岡山県玉野市宇野を含む瀬戸内海沿岸、そして能登半島という、いずれも海や風土に根ざした文化と手仕事を持つ地域をフィーチャーします。地域ごとの異なる歴史や素材感、暮らしの背景を並べて紹介することで、来場者がそれぞれの魅力と共通点を見つけ、新しい視点で日本のものづくり文化を体感できる場を目指します。

出店者・出品予定品

今回の『like a museum shop vol.1 能登と瀬戸と瀬戸内と』では、能登の伝統工芸・民芸品から日常使いできる食品や雑貨、現代のクリエイティブプロダクトまで、多彩なラインナップが揃います。漆器や七宝焼などの工芸品、地域の食文化を感じられる調味料や昆布製品、職人が手がける木工品、アーティストやボランティアチームが制作した雑貨など、来場者が「手に取って持ち帰れる能登・瀬戸・瀬戸内の文化」をお届けします。
※出展プロジェクトは随時追加します

❚ 能登

・角藤漆器店(漆器、かほく市)
・GAWARA(瓦プロダクト、小松市)
・谷川醸造(醤油・味噌、輪島市)
・大脇昆布(おぼろ昆布、能登町)
・杉本君平(木桶職人/大工、小松市)
・能登とととプロジェクト(支援プロジェクト、輪島市)


GAWARA


角藤漆器店


谷川醸造

❚ 瀬戸

王子窯(うつわ、すり鉢、湯呑み)
眞窯(瀬戸染付のうつわなど)
タネリスタジオ(瀬戸の現代美術)


王子窯


眞窯


タネリスタジオの作品


タネリスタジオの作品

❚ 瀬戸内

さざなみ漆器(うちわと漆芸)
暮殻 – kurekara –(木工)
琴平 染匠吉野屋(大漁旗など)
SABI(香川の日本茶ティーバッグ・お茶を使ったオリジナルドリンク)
幻のミュージアムショップセレクト(アーティスト作品)※岡山県玉野市宇野のアーティストや作家による作品


琴平 染匠吉野屋


暮殻 – kurekara –


幻のミュージアムショップ セレクト品例(山田茂)


幻のミュージアムショップ セレクト品例(森美樹)


さざなみ漆器


SABI

特別展示:「写真で巡る“今の能登”」

2025年8月、FabCafe Nagoyaの斎藤健太郎と写真家・稲田匡孝さんが現地・能登を取材。
震災から1年8ヶ月を経てなお、日常を紡ぐ作り手たちの姿を写真で紹介します。

和菓子屋「多間栄開堂」や、珠洲焼の「游戯窯」、老舗の谷川醸造など、再建と挑戦を続ける人々の“今”を、美しい風景とともにお届けします。


右から)写真家・稲田匡孝さん、谷川醸造 谷川貴昭さん、FabCafe Nagoya 斎藤健太郎

会期中後半には特別飲食メニューも登場!

能登や瀬戸内の素材を使ったオリジナルの限定メニューを、会期後半にFabCafe Nagoyaで提供予定。
地域の食文化を味わいながら、展示とあわせて文化体験を深めていただけます。

初日限定!オープニングイベント開催(9/26)

会期初日の9月26日(金)にはオープニングイベントを開催します。
地域の作り手やキュレーター、企画メンバーが登場し、本企画の背景や見どころを紹介。
能登や瀬戸内の文化を“聞いて、見て、味わう”特別なひとときを、ぜひご一緒にお楽しみください。

詳細・申込はこちら
【Culture Warming Party】like a museum shop vol.1 能登と瀬戸と瀬戸内と オープニングパーティ

主催:FabCafe Nagoya
共催:山田 茂(キュレーター)、森岡 友樹(アーティスト/プランナー)
協力:UNO HOTEL